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国土文化研究所年次報告

2019年 国土文化研究所 年次報告

国土文化研究所
所長 加納敏行

 国土文化研究所は株式会社建設技術研究所(CTI)グループのシンクタンクとして2002年に設立され、『こころの豊かさを醸成する空間の創出』を目的に、研究開発、地域・社会貢献活動、社会への情報発信、並びに人材育成の4つの事業に取り組んでいます。

研究開発
 研究開発については、社会資本整備に関わる技術者の能力向上のための基礎的な技術から、新たな21世紀社会の構築に向けた各分野を融合する総合的技術までを研究対象とし、 広範なテーマでの研究を実施しています。 本年次報告には2019年に実施した研究テーマの中から、9件のテーマについての研究報告を掲載いたしました。

▪地域・社会貢献活動
 地域・社会貢献活動では、本社が所在する東京都中央区の日本橋地域の団体、企業などと協働で「江戸東京再発見コンソーシアム」を立ち上げるなど、様々な活動を行っています。2009年から有料運航を開始した「お江戸日本橋舟めぐり」は、すでに累計参加者数が1万5000人を超えています。わずか10人乗りの小さな電気ボート1隻による活動ですが、建設コンサルタント企業の社会的責任として、都市の成り立ちや防災、環境などを多くの皆さんと一緒に考える場を提供するためのより大きな活動となるよう、今後も維持していきたいと考えています。
▪社会への情報発信
 社会への情報発信としては本年次報告を始め、研究成果を書籍としてまとめた出版事業やオープンセミナーの開催などを実施しています。2019年には「今こそ問う水力発電の価値 -その恵みを未来に生かすために-」を発刊するとともに、出版記念セミナーを開催しました。このほか、「1964年東京オリンピックから半世紀 東京のデザインの軌跡」をテーマにオープンセミナーを開催しました。

▪人材育成
 建設コンサルタントの担い手を将来にわたって確保していくためには、会社の安定経営に向けた環境整備に取り組んでいくことも大切ですが、とりわけ若手技術者を育成していくことは極めて重要です。
 国土文化研究所では2018年に25歳から35歳の技術者を対象にした人材育成プログラム「国土文化カフェ~未来を担うエンジニア入門講座~」を開設し、2019年には17名の職員が参加しました。


 なお本年次報告が皆様のお手元に届く2020年より、18年間にわたって活動を続けてきた国土文化事業部に加えて、新たに十数名の専任職員からなるインテリジェンス・サービス・プラットフォーム(ISP)とインフラ・ソリューション・グループ(ISG)を所内に設け、研究所の機能強化を図ることといたしました。

 国土文化研究所は、政府が提唱する「Society5.0」や国連持続可能な開発サミットが採択した「SDGs」といった時代の潮流を見据えながら、また我が国が古来より育んできた有形無形の伝統文化に思いを馳せながら、今後も引き続き、あるべき国土の整備、生活・活動空間の整備、多種多様なインフラ整備等に関する研究開発など4つの事業に取り組んで参る所存です。