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お知らせ

平成29年度「ダム工学会賞」受賞のお知らせ

 2018年5月17日、平成29年度「ダム工学会賞」の表彰式があり、当社では3つの案件が受賞しましたので紹介いたします。

 

◆技術賞

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受賞者:国庫補助治水ダム建設事業 浅川ダム建設工事 長野県

(代表者:長野県長野建設事務所 所長 新家 智裕 氏)

共同受賞者:大林・守谷・川中島建設共同企業体
      株式会社丸島アクアシステム
      株式会社建設技術研究所

 

 浅川ダムは、信濃川水系浅川の長野市浅川一ノ瀬地先、真光寺地先に治水専用ダムとして建設された、高さ53m、総貯水容量1,100,000㎥、有効貯水容量1,060,000㎥、計画高水流量130m3/sのうち100㎥/sを洪水調節し、30㎥/sを放流する流水型の重力式コンクリートダムです。2010年5月に本体工事に着手、2011年9月に本体コンクリート打設を開始、2016年10月11日に試験湛水を開始し、2017年3月10日に竣工しました。厳しい時間制約のなかでの岩盤面処理、基礎岩盤の割れ目特性に基づいた岩盤透水性区分による基礎処理設計、プレキャスト部材の有効活用による施工効率の向上、CSGによる貯水池地すべり対策および環境対策などが評価されました。

 

◆技術賞

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受賞者:金出地ダム建設工事 兵庫県西播磨県民局 

共同受賞者:飛島・佐藤・ノバック・森崎 特別共同企業体
      株式会社建設技術研究所
      株式会社ニュージェック
      株式会社IHIインフラシステム

 

 金出地ダムは、兵庫県赤穂郡上郡町金出地地先の千種川水系鞍居川に治水ダムとして建設された、堤高62.3m、堤頂長184.0m、堤体積151,600㎥、総貯水容量4,700,000㎥、有効貯水容量4,400,000㎥の重力式コンクリートダムであり、洪水調節、流水の正常な機能の維持を目的とするものです。1990年に事業に着手し、1992年から地質調査を開始、2006年に本体実施設計、2009年に本体工事の積算を経て2012年3月に本体工事を開始し、2013年4月~2015年3月にコンクリートの打設を行いました。2016年1月から試験湛水を開始し、2018年4月にサーチャージ水位に達しました。貯水池内地すべりや利水見直しによるダム高変更などの課題があった中、施工時の岩盤地すべりへの迅速な対策工提案、地質と設計の協働で対応した岩盤評価や基礎処理設計、暑中や寒中のコンクリート対策などが評価されました。

 

◆論文賞
論文名:「地震時におけるアーチダムの3次元挙動特性と再現解析」  kusahana.jpg
受賞者:独立行政法人 水資源機構 坂本 博紀 氏、佐藤 信光 氏、冨田 尚樹 氏
    株式会社建設技術研究所 東京本社 ダム部 日鼻 健三

 

 本論文は、アーチダムの地震時の3次元挙動特性を解明するため、既存ダムの常時微動記録、小地震計測記録、地震記録を整理・分析し、振動特性を明らかにしたものです。アーチダムの挙動特性は基礎地盤・堤体・貯水池の連成方法を見直した3次元FEM解析によって、従来よりも高い精度で再現することが可能となりました。また、複数の実測波による再現解析から、基礎の入力地震動が大きくなるほど実測を再現する堤体の減衰定数が大きくなるなどの堤体減衰定数についての考察が、アーチダムの耐震性能照査における解析手法の改善に寄与すると評価されました。論文は、水資源機構のダム高131mのアーチダムを検討対象ダムとし、中越地震の最大余震(2004年10月23日)や長野県北部地震(2014年11月22日)の実測波を用い、当社が実施した3次元動的解析結果をとりまとめたものです。