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2022.06.01

子どもを主人公に据えたインフラのあり方を提案しました ~書籍「子どもが遊びを通じて自ら学ぶ 水辺のプレイフルインフラ」~

サステナビリティ

 株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、「子ども」の視点から考えた水辺空間のあり方やその活用についてきちんと議論が必要という問題認識から、研究開発投資を活用して2019~2020年に「水辺を中心とした子どもを育むまちづくりに関する研究」を行いました。その成果を書籍として出版しましたのでお知らせします。

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1.書籍の概要
タイトル:子どもが遊びを通じて自ら学ぶ 水辺のプレイフルインフラ
編  者:建設技術研究所 国土文化研究所
著  者:子どもの水辺研究会
監修者 :池田駿介、内田伸子、木下勇、仙田満
発行者 :長 滋彦
発行所 :技報堂出版株式会社
定  価:2,420円(本体2,200円+税10%)
発行日 :2022年6月1日
仕  様:A5判 226ページ

2.社会背景
 OECDの調査では、わが国の孤独を感じる子どもの割合は約30%に達し、他国と比べて突出して高くなっています。その一因として、子どもが外で遊べる環境が激減し、それとともに心身の成長につながる自然体験の機会が大幅に減少していることが挙げられます。
 一方、遊び場を内包する社会資本整備のあり方に目を向けると、従来の計画・設計では治水などの主要な目的に対する機能や強度、安全性の確保等が重視され、そこでの遊び体験による心身の育成効果といった子ども目線の要素については触れられていないのが実状です。

3.政策の動向
 「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針~こどもまんなか社会を目指すこども家庭庁の創設~」(2021年12月21日閣議決定)では、今後のこども政策の基本理念の一つとして「全てのこどもの健やかな成長、Well-being の向上」が挙げられ、「全てのこどもが、安全で安心して過ごせる多くの居場所を持ちながら、様々な学びや、社会で生き抜く力を得るための糧となる多様な体験活動や外遊びの機会に接することができ、自己肯定感や自己有用感を高め、幸せな状態(Well-being)で成長し、社会で活躍していけるようにすることが重要である。」とされています。

4.研究の経緯
 当社は、「子ども」の視点から考えた水辺空間のあり方やその活用についてきちんと議論が必要という問題認識から、研究開発投資を活用して2019~2020年に「水辺を中心とした子どもを育むまちづくりに関する研究」を行いました。本研究は東京工業大学の池田駿介名誉教授、仙田満名誉教授、お茶の水女子大学の内田伸子名誉教授、大妻女子大学の木下勇教授からなる「子どもの水辺研究会」にて意見を頂きながら進めました。

5.書籍の内容
 第1章 いま、子どもたちに起きていること
 第2章 川づくりのあゆみと子どもたち
 第3章 子どもの遊びと学び
 第4章 子どもの遊びの空間
 第5章 水辺で芽生える「子どもの生きる力」
 第6章 子どもが輝くプレイフルインフラ
 第7章 子どもが安心して遊べるように
 第8章 子どもたちの遊ぶ水辺~私たちからの5つの提案

ちらし 水辺のプレイフルインフラ