2018.05.22
技術・研究
2018年5月14日、公益社団法人土木学会から、平成29年度土木学会賞の発表がありました。当社グループでは4つの案件が受賞しましたので紹介いたします(順番は学会の発表順による)。
熊本地震によって被災した阿蘇長陽大橋は、甚大な被害を受けました。この橋は、地域住民にとって重要な路線のため、早期の開通が求められていました。さまざまな技術的工夫により、地震から1年4か月という短期間で開通することができました。
当社は、このプロジェクトの中で、上部構造と下部構造の設計を担当しました。
1994年に当社に入社し、7年間の国内研修を経て、2001年に株式会社建設技研インターナショナルに移籍。
移籍後は、開発コンサルタントとして約17年間、14か国49件の交通インフラ整備に係る政府開発援助等の海外案件に参画し、途上国の社会・経済発展に貢献してきました。
2015年には共同企業体構成員の管理技術者として参画した「ベトナム国ノイバイ国際空港~ニャッタン橋間連結道路建設」が、第11回JICA理事長賞を受賞しました。
総合的な技術力とマネジメント能力が必要とされる海外の社会資本整備プロジェクトにおいて、現地での土木技術の発展や人材育成に寄与するとともに、今後の国際貢献への活動に対する意欲が評価され、今回の受賞につながりました。
国内で建設コンサルタントとして約13年従事後、開発コンサルタントとして幅広い地域の途上国の交通インフラ整備にかかる政府開発援助プロジェクト34件に参画し、20カ国の途上国の貧困削減や持続的な社会・経済発展に貢献してきました。上記の国において、日本との交流・協力を通じて土木工学の進歩発展あるいは社会資本整備におけるこれまでの功績が高く評価され、今回の受賞となりました。今後の活躍も期待されています。
1978年に当社に入社以来、「自分が設計したものが社会の役に立つ」という思いで、情熱をもって多くの河川構造物の設計に携わってきました。岩淵水門、北上川平泉堤防など、高度な総合的技術を必要とするプロジェクトに多数従事したほか、技術を用いた数々の社会貢献、社内での人材育成などの経歴が高く評価され、受賞につながりました。