2021.04.28
技術・研究
株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、3次元データによる設計の技術開発の中心となっている国土文化研究所インフラソリューショングループが主催となり、全国の事業所やグループ会社が参加する3D設計導入セミナーを開催しました。
株式会社建設技術研究所では、BIM/CIMの推進および社内生産システムの効率化・高品質化に向け、国土文化研究所インフラソリューショングループが中心となり、3Dモデルを用いた設計支援システムおよびワークフローの開発に積極的に取り組んでいます。この中で、実用の目途がついた当社独自の設計支援システムの一部を5月末までに社内リリースする予定です。
今回の3次元設計導入セミナーは、樋門・樋管、橋脚をターゲットとして進めていた研究開発の中間成果として、3次元設計における新しい設計の概念とビジョンを共有するともに、概念に基づく設計支援ツールの事例を通じ、他分野でも積極的に展開していくことを目的として、(株)建設技術研究所 東京本社10階会議室を拠点として、全国の事業所、グループ会社をWebで結んで開催したものです。全国の事業所やグループ会社から約250名が参加する大規模なセミナーとなり、当社の3次元設計技術をCTIグループで共有し、DXの加速化につながる機会となりました。
1.開催概要
■開催日時:2021年4月27日(木)15時00分~16時30分
■開催場所:(株)建設技術研究所 東京本社10階会議室を拠点として、全国の事業所、グループ会社をWEBで結んで開催
■主 催:国土文化研究所インフラソリューショングループ(ISG)
2.開催プログラム
2.1 本日の趣旨
2.2 国交省のBIM/CIMの動向と当社の対応方針
・今年度の国交省のBIM/CIM施策
・当社のBIM/CIMの対応方針
・上記に基づく人材育成計画
・本研究開発の位置づけと設計フローの見直し
2.3 3D設計支援システムの開発進捗状況とリリースについて
・3D設計導入の背景
・研究の概要と年次計画、今期の実施概要
・3Dを活用した新しい設計概念の提案
・3D設計で用いるソフトウェアのレビュー
・リリースするツールについて
2.4 Autodesk製品を活用した予備設計レベルの3D設計のワークフローと個別ツールの紹介
・樋門・樋管の現行設計のワークフローと課題
・樋門・樋管3D設計におけるワークフローの考え方
・設計支援ツールによるAutodesk製品での3D自動モデリング技術の紹介
2.5 ハイエンド3D CAD(CATIA)を活用した3D設計のワークフローと個別ツールの紹介
・橋梁の現行設計のワークフローと課題
・橋梁下部工3D設計におけるワークフローの考え方
・CATIA 3DEXPERIENCEの紹介と、土木分野への適用性について
・パラメトリックモデリングによる3Dモデル作成ツールの紹介
・3Dモデルをベースとした2D図面作成手法の紹介