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2022.04.21

日本橋地域をAR(拡張現実)で楽しもう!~スマートフォン用ARアプリ「マチカシ江戸東京」を公開しました~

技術・研究

 株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)および当社グループ会社の株式会社CTIグランドプラニング(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:石本俊亮)は、日本橋地域でのクルーズや徒歩の観光をより楽しいものにするため、AR(拡張現実)技術を用いたセルフガイドのアプリを開発し、4月14日に公開しました。
 アプリは、iPhone専用で、App Storeから無料でダウンロードいただけます。
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1.日本橋地域の観光に対する当社の取り組みの経緯

 2008年、NPO法人東京中央ネットが中心となり、都心の観光開発を目的として「江戸東京再発見コンソーシアム」が結成され、当社も参加しました。
 このコンソーシアムにおいて、当社が中心となって、2009年9月より常盤橋防災船着場発着の歴史クルーズ「お江戸日本橋舟めぐり」(有料運航)と銘打った舟めぐり事業を、他社に先駆けて開始しました。中央区において通年で実施する定期的観光舟運が実現したのは、この事業が初めてとなり、川を行き交う船の景観に一般市民が恒常的に触れる機会を増やしました。
 当社の舟めぐり事業に対して、TVなどの撮影協力や取材を受けた件数は、2009~2020年で149件にのぼります。当初は、東京都心での観光舟運活動のパイオニアとしての取材を多く受けました。その後、建設コンサルタントによるユニークな社会貢献活動として取り上げられる機会も増えました。
 2009~2020年までの運航便の累計は2,442便、乗船者数の累計は15,840人にのぼります。
 コンソーシアムによる「お江戸日本橋舟めぐり」は、公共の船着場の一般開放など東京都心の水辺の開放が進み、民間の舟運業者も増え、地域のにぎわいが増してきたことから、当社が実施運営する舟めぐり事業は一定の役割を果たせたと判断し、2021年9~10月の「ありがとう『お江戸日本橋舟めぐり』ラストクルーズ」で終了しましたが、当社主催で開催している、土木技術者がガイドを務める「江戸東京・川のなぜなぜ舟めぐり」は今後も引き続き継続します。
 地域活性化に取り組んできたなかで、日本橋地域の歴史・文化に関する知見を社内に多く蓄積することができました。

2.ARアプリ開発の目的
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、観光の機運が低下する中で、これまで蓄積してきた知見を活かして、一人または少人数でも地域の舟めぐりや徒歩観光を行う際にガイド役を担ってくれるARアプリがあれば便利と考え、自社開発して2022年4月14日にApp Storeで無料公開しました。日本橋地域での徒歩の観光に加え、民間会社が運営するクルーズ船利用時にもご利用いただくことを想定しています。現時点ではiPhone専用です。

3.用いている技術の特徴
 本アプリは、クルーズおよび徒歩の日本橋観光をより楽しむためのものです。楽しみ方は、以下の2つがあります。アプリの使用例は以下のとおりです。

 ①「舟めぐり」は、日本橋船着場を起点とした、日本橋川~神田川~隅田川~亀島川の周遊1時間45分のクルーズについて、視覚と音声からクルーズ時に通過する地域や歴史的建造物などをアプリが説明します。また、クルーズのコースにある主要な観光ポイントでの過去の景色の浮世絵・イラストが見られるほか、ARによる桜吹雪や花火の打ち上げなどが楽しめます。

 ②「街めぐり」は、江戸時代にあった運河跡の「楓川・八丁堀」(約1.9㎞)と「龍閑川・浜町川・箱崎川」(約3.2㎞)の2つのコースを徒歩で観光する際に、アプリ上に表示されるヒントをもとに名所旧跡を宝探しのように探し当てることを楽しむアプリです。対象物の正解・不正解の認識は、ARカメラにより判定し、達成地点数を増やしていきます。

4.今後の展望
 アプリ利用者からの意見およびニーズを踏まえ、随時バージョンアップやメンテナンスを実施予定です。

ARアプリ「マチカシ江戸東京」の画面
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               アプリのトップ画面など

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                            舟めぐりの画面

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                            街めぐりの画面