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2022.05.09

大分県由布市にて、AIやIoTを活用して観光交通を分散させ、ゆふいんの落ち着いた交通環境の創出を試行しました

技術・研究

 株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、「ゆふいんの落ち着いた交通環境をつくろうプロジェクト協議会※」が主催する、ゴールデンウイーク期間中(2022年4月29日~5月8日)に国内有数の温泉観光地である大分県由布市由布院エリアで実施された交通社会実験に参加し、AIやIoTを活用して観光交通を分散させ、落ち着いた交通環境を創出する試みを行いました。
 実験では、AIカメラから取得される渋滞情報を利用した混雑個所や迂回路などの情報をWEBサイトや道の駅「ゆふいん」などに設置したデジタルサイネージで発信するとともに、5月3日から5日には臨時駐車場からグリーンスローモビリティ「ノルク」(電動モビリティ)を利用するパーク&ライド(以下、P&Rと記載)を実施しました。
 P&R利用者に対するアンケートでは、デジタルサイネージなどでの事前情報からP&Rを利用したとの声が寄せられるなど、観光交通の分散や落ち着いた交通環境の創出に対する一定の効果が確認されました。
 当社は、建設コンサルタントとして、企画立案から実験運営補助全般を担当しており、引き続き社会実験の効果検証を進め、今後に予定されるシルバーウィークなどの観光繁忙期に実施される社会実験や地域への実装に向けたフィードバックを行う予定です。

※ゆふいんの落ち着いた交通環境をつくろうプロジェクト協議会:当社のほか、由布市、(一社)由布市まちづくり観光局、湯布院自治委員会、湯布院岳本地区大型バス交通緩和対策連絡会議、九州旅客鉄道株式会社 由布院駅、(一社)地域力創造デザインセンター、道の駅ゆふいん、由布市商工会 湯布院支部、(株)ネクストワン、大分河川国道事務所、大分県大分土木事務所、大分県大分南警察署 湯布院幹部交番が参加

1.デジタルサイネージ・HPでの情報発信とパーク&ライド
 道の駅「ゆふいん」および道路脇2か所に設置したデジタルサイネージ、ならびに特設のWEBサイトでは、その先の渋滞状況や迂回路などの情報を発信し、観光交通の分散や臨時駐車場(P&R起点)への誘導を行って渋滞発生箇所の交通量削減を図り、観光客の来訪満足度を高めました。
 また、グリーンスローモビリティへの乗り換えでは、臨時駐車場から中心部間において、由布院の魅力である田園風景を楽しく移動することが可能となり、P&Rの利用者から好評を得ました。
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写真①:デジタルサイネージによる情報提供     

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写真②:臨時駐車場からのパーク&ライド 


2.パーク&ライド実施に際するキックオフイベント(5月3日開催)
 P&R実験開始の5月3日には、キックオフイベントが開催され、「ゆふいんの落ち着いた交通環境をつくろうプロジェクト協議会」メンバーの弊社九州支社の社員も出席してテープカットやグリーンスローモビリティ試乗を行うなど、実験成功に向けて関係者の結束を更に強めました。

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写真③:キックオフイベントテープカット               写真④:グリーンスローモビリティの試乗

■今回の社会実験の案内パンフレット

■社会実験の概要はこちら(弊社ホームページ「お知らせ」2021年9月30日公表)

■社会実験に関する報道(地元大分県のTV局3社で報道)
大分朝日放送では、九州道路・交通部の清水のインタビューも放送されております。
テレビ大分(2022年5月3日)
BS大分放送(2022年5月3日)
大分朝日放送(2022年4月29日)