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2023.06.09

【空飛ぶクルマ】沖縄県初・離島初 試験飛行に成功しました ~6月7日に沖縄県伊平屋島にて実施~

技術・研究

 株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)、株式会社日本空港コンサルタンツ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:池上正春)、空港施設株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:乘田俊明)、株式会社AirX(東京都千代田区、代表取締役:手塚究)の4社は、6月7日に沖縄県伊平屋島において、次世代の新たな交通システムである"空飛ぶクルマ"の試験飛行を関係者や島民が見守る中、無事、成功させたのでお知らせします。
 "空飛ぶクルマ"は、人の移動や物流の概念を大きく変え、人々の生活や地域に新たな価値と活力をもたらす可能性を秘めています。4社は、今回の試験飛行の経験を活かし、今後とも"空飛ぶクルマ"の社会実装に貢献してまいります。

 

(1)背景
 近年、MaaS(サービスとしての移動)や自動運転車、バイクシェアや電動キックボード等、人の移動を担う新たな概念や技術が導入されており、人やモノ移動に関する概念が変化してきています。「空飛ぶクルマ」は、「陸」に比べて活用が進んでいない「空」での移動を担う新モビリティであり、普及が進めば都市部での渋滞緩和、CO2排出削減といった社会課題の解決に寄与するものとして期待されています。わが国では、「空の移動革命に向けた官民協議会」を中心として、2025年の大阪・関西万博をひとつのマイルストーンとして空飛ぶクルマの社会実装に向けた官民一体となった取り組みが進められています。

(2)今回実施した試験飛行の概要
 今回の試験飛行は、沖縄県内、かつ、離島をフィールドとしたものとしては国内初の取り組みです。さらに、海上の2地点間飛行も国内初(アジアでも初)となります。従来までの飛行試験は、限定的なエリアの中で実施されてきましたが、今回の試験飛行は、離島などにおける本格実装に向けた一歩となるものと考えます。

(3)試験飛行において検証した事項
 今回の試験飛行を通して、4社は、今後の本格的な社会実装に向け、以下の事項を検証しました。

① 海上を含む2地点間飛行を行った際の運用上の課題等を把握すること。
② "空飛ぶクルマ"の離着陸場の計画、設計に関する知見を得ること。
③ "空飛ぶクルマ"の離着陸場の運用を検討するに必要となるデータを取得し、課題を把握すること。
④ "空飛ぶクルマ"の環境負荷(騒音等)を把握すること。
⑤ "空飛ぶクルマ"の導入による社会的効果を試算すること。

(4)今後の展開
 本試験飛行で得た知見を活かし、全国各地で実証実験の実施や商用運航の可能性を検討していく等、空飛ぶクルマの社会実装を通して、日本が抱える社会課題の改善・解決や新たな価値の創出を目指してまいります。

 

【試験飛行の実施概要】

■ 実施日時:2023年6月7日(水)
■ 実施場所:沖縄県伊平屋村 米崎キャンプ場~野甫浦港付近 

地図.png

■実 施 者 :株式会社建設技術研究所、株式会社日本空港コンサルタンツ、空港施設株式会社、株式会社AirX

■使用機材:EHang216(株式会社AirX所有)
 動力:電力、航続可能距離:35km 

ドローン写真.jpg 

■飛行概要:空飛ぶクルマにより米崎キャンプ場~海を隔てた野甫港までの海上2地点間を飛行、飛行距離:往復約2km

■実施状況:

写真①.png

"空飛ぶクルマは"、"伊平屋ブルー"に染まる海上の2地点間をスムーズに運航しました。

写真②.jpg 

会場では、関係者のほか、地元の方や小学生が見学に訪れ、試験飛行の状況を見届けました。 

■各社の役割:

株式会社建設技術研究所 

空飛ぶクルマのビジネスモデル検討
空飛ぶクルマの飛行に際しての騒音、風速の計測・評価
空飛ぶクルマの社会的効果の試算

株式会社日本空港コンサルタンツ

プロジェクト全体取りまとめ
空域設計 離着陸場の仕様検討・設計(灯火を含む)

空港施設株式会社 離着陸場の運営・運用に関する検討
付帯施設・設備に関する運用検討
株式会社AirX   空飛ぶクルマの機材提供
運航および安全のオペレーション
予約システム及びチェックインシステムの検討

 

今回の試験飛行に関しては、RBC琉球放送のニュースでも放映されました。

RBC琉球放送サイト:原稿記事

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/539403

動画

https://youtu.be/VzCuwCHp2Dk