PROJECTプロジェクト紹介

まちと川をつなぐ空間づくり

所在地: 熊本県熊本市
期 間: 2016年6月10日~2017年6月30日 (白川渡鹿堰取水樋門周辺景観検討設計業務)
発注者: 九州地方整備局熊本河川国道事務所

白川河川激甚災害対策特別緊急事業(龍神橋~小磧橋区間)

「白川河川激甚災害対策特別緊急事業(龍神橋~小磧橋区間)」は、国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所が進めた河川改修事業の一部であり、阿蘇を源流として有明海に注ぐ白川の熊本市内の市街地を流れる区間を対象としています。 ※龍神橋~小磧橋区間の内、当社は渡鹿堰取水樋門周辺の景観検討を実施

当社は本事業の中で、景観検討委員会・住民会議を重ね、地域との調和を図りつつ景観や環境などに配慮した河川構造物設計を実施しています。

計画した3Dイメージ

本事業では、必要な治水機能を確保するだけでなく、河川環境の変化を最小限に抑え、地域住民が日常的に利用できる河川空間を目指しました。また、日常的に川に触れ合うことができる整備を行うことで、非常時の防災意識を高めることを目指しました。

具体的な堤防整備では、治水だけではない価値として①回遊性、②アクセス性、③空間多様性、④安全・安心性を高めることを目指し、自然環境の保全や河川全体の景観形成、住民の意見や利用を考慮した設計を行いました。

この事業は、場所場所に応じたまちと川をつなぐ空間づくりや、日常を豊かなものにしながら住民の災害意識を高める堤防整備をしたことなどが評価され、「2020年度グッドデザイン賞」、「2022年度土木学会デザイン賞最優秀賞」を受賞しました。

完成した堤防