PROJECTプロジェクト紹介

観光スポットとして有名な大阪のあの橋

所在地: 大阪府大阪市 
期 間: 2004年
発注者: 大阪市建設局土木部

大阪市戎橋架け替えプロジェクト

大阪の観光スポットとしても有名な戎橋。名称は「今宮村の戎神社(今宮戎神社)へ架かる橋」という意味に由来します。
架橋以来、橋梁の修理・架け替えは13回にも及びました。1878年には鉄橋に、1925年には鉄筋コンクリートアーチ橋になりました。現在の橋梁は、2007年に完成しています。「水の都大阪」を掲げた道頓堀川水辺整備事業の一環として計画され、広く国内外を対象にデザインコンペを実施し、大阪ミナミの「へそ」をテーマとした最優秀作品に基づいて進められました。
現在では、道頓堀の中心にあるメジャーな観光スポットです。グリコランナーが描かれている巨大看板やドン・キホーテの大観覧車など、これぞ大阪なんばといった風景を橋から見渡せます。
戎橋は心斎橋商店街と恵比須橋商店街を結ぶ役割があります。道頓堀を訪れる観光客は、戎橋方面へ進み、道頓堀で食べ歩きを楽しみます。その後、商店街でショッピングを楽しんだり、戎橋で記念写真を撮ったりといったルートを定番にしています。
橋の老朽化および飛び込みに対する対策などを理由に、架け替えが進められ、建設技術研究所は、詳細設計に従事し、川辺の遊歩道(ボードウォーク)との取り合いや歩行者の動線と安全を確保しながら、円形スロープやLED照明による水面の演出を忠実に再現しました。架け替えられた新しい戎橋は、円形を基本とした橋上広場で劇場性を表現しつつ、広場に沿ってスロープを取り入れることで、水辺へ降りながら移りゆく景色を眺める楽しさなどを考慮したデザインとなっています。