1. HOME
  2. 事業案内
  3. CTIナビ
  4. 第6回 プロボノワーカー

CTIナビ 〜ダイバーシティ〜

第6回 プロボノワーカー

専門技術を地域のまちづくり活動に活かす

東京本社 社会防災センター 次長 前川 裕介

Profile

入社年:2008(平成20)年7月
大学では建築計画の学科で病院や公共施設などの地域拠点施設の調査や計画について学びました。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災を機に東京の大学院に進学することを決意し、都市計画、住民主体のまちづくりや地域振興、景観まちづくりなどについて研究をしました。
大学院修了後に建築防災系の都市計画コンサルタント会社に就職して経験を積み、より幅広い業務が手掛けられる機会を得るため当社に入社しました。入社後、東京本社社会システム部防災室に配属され、行政機関の業務継続計画策定や都市防災拠点施設の計画・運用に係る検討業務を主に担当しました。

※プロボノとは...職業上の専門知識やスキルを活かして社会に貢献するボランティア活動全般。

※この活動は、2017(平成29)年に「第3回 美し国づくり景観大賞・特別賞」、2018(平成30)年に「都市景観大賞・特別賞」、「第10回まちづくり賞」(まちづくり大賞候補にノミネート  平成30年10月25日最終審査)を受賞しています。

東京都板橋区加賀地区のまちづくり活動へ参加したきっかけは何ですか。また、20年以上も長くボランティアを続けてこられた理由は何ですか

25年前の加賀地区

 もともと、前職で加賀地区の計画策定支援業務を担当していたのですが、この地区はバブル崩壊後に企業が撤退して土地利用が大きく変わった場所で、そのまま放っておくと、建築紛争や開発に伴うさまざまな問題が発生することが見込まれる地区でした。そのため業務だけではなく、地元のまちづくり協議会や行政から、ボランティアとしても、継続的にまちづくり支援を行ってほしいと求められたのがきっかけでした。
 これまで20年以上もボランティアを続けられた一番の理由は、多くの方の「加賀地区を美しく住みよいまちにしたい」という熱意に応えたかったからです。地元だけでなく、民間開発事業者や行政機関を含む多様な立場からの要望に最初はとまどうこともありましたが、地元で発生するまちづくりに関わる全ての課題について勉強し、良い提案や計画調整を続けたことで空間整備や維持管理体制が現実となり、地元、民間開発事業者、行政機関から信頼を得られたことは技術者として大変うれしいことでした。
 

現在の加賀地区

 二つ目の理由として、私がやってみたいと考えていた新たな計画技術(地域ルール)の導入や地域・施設管理者・開発者事業者間の長期的かつ広域な計画調整ができたことです。地元の理解もあるおかげで、今後も先進的なまちづくりや地域づくりの試行を続けさせてもらえることを楽しみにしています。

当社の社員が地域貢献活動に積極的に参加するには、どうすればよいと考えていますか

 地域貢献活動は、なるべく若いときから始めて、マイペースに継続することが鍵だと思います。地域の中に入ると、さまざまな課題やニーズが出てきますので、今の自分の技術的弱点や対応範囲の狭さもいち早く自覚できます。普段の業務では経験できない自己分析・自己研鑽の絶好の機会です。また、やって終わりにするのではなく、例えば、全社技術研修会などでノウハウや成果を還元・共有する発表の場や、表彰制度などで特に良い取り組みを会社に評価してもらう機会があれば、社員の「きっかけ」づくりや「やる気」をアップさせると思います。

今後はどのような地域貢献活動をしていきたいですか

講演の様子

 現在も、加賀地区以外の2つの地区で、ボランティアのまちづくり支援を求められています。何か協力できるのであれば、東京都や国土交通省の事例集に載るような支援をして、なるべく短期間で成果を出したいと考えています。
 また、今年はある学会誌の特集を編さんし、「働き方改革のあり方」をまちづくりでどのように支援できるかについて、各分野の専門家からの提言をとりまとめる貴重な機会も持てました。今後も、まちづくりの地域貢献活動や編さん執筆活動などでトレンドづくりを試み、建設コンサルタントが取り組むべき新たな社会的課題に対して、積極的な技術提案をしていきたいと考えています。

インタビュートップへ戻る