サステナブル事業会社「株式会社CTIアセンド」を設立　～福島県相馬市で子実トウモロコシを栽培し、ウイスキーの製造販売に取り組みます。～

　株式会社建設技術研究所（本社：東京都中央区、代表取締役社長：中村哲己）は、「CTIグループ・サステナブルチャレンジ」の一環として、新会社「株式会社CTIアセンド」を設立しました。
　CTIアセンドは、東日本大震災の被災地である福島県相馬市にて、地域資源循環や未利用施設の活用等のサステナブルな事業を通じて地域復興へ貢献することを目的に、子実トウモロコシ栽培およびこれを原料としたウイスキー製造・販売事業に取り組みます。

１．事業の目的・理念
　東日本大震災以降、被災地の多くで以下のような課題が顕著になっています。
　①生産年齢人口の流出に伴う人口減少と高齢化及び農業従事者等の減少
　②未利用農地の増大と荒廃
　③空き家や廃校の増加
　一方で、下水道事業では下水汚泥の処理が課題となっています。
　本事業は、サステナブルな事業を通じてこれらの課題解決に資することを目的としており、地域復興へ貢献することを理念としています。

２．新会社の事業内容
　株式会社建設技術研究所は、東日本大震災の被災地の復興に貢献するため、2020年からウイスキー製造技術の修得や除染された農地でのトウモロコシの試験栽培を行ってきました。
　本事業は、除染を行った福島県相馬市内の農地で下水道汚泥を肥料として子実トウモロコシ栽培を行い、これを原料としたウイスキー製造・販売を行う事業です。ウイスキーの製造は、相馬市内の廃校となった校舎を活用することを計画しています。
　下水道汚泥の肥料利用やウイスキー搾りかすの畜産飼料・肥料への利用等を行うことで、資源循環型のサステナブルな事業の構築を目指します。また、未利用地や廃校施設を活用した事業実施を通じて、地域の復興・活性化に貢献することを目指します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　試験栽培で大きく育った子実トウモロコシ

３．事業スケジュール
　子実トウモロコシ栽培を2023年5月より開始し、その数年後からウイスキーの製造、販売を目指します。
　本事業の実施にあたっては、地元住民の方々及び福島県相馬市のご理解を得るための協議を2020年より続けており、多大なご協力をいただいています。
　現在、未利用地の利用や学校施設の利活用について、相馬市や地元住民・農地地権者の方々と調整を行っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サステナブルな事業の構築イメージ