2021.09.30
技術・研究
株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、大分県由布市や(一社)由布市まちづくり観光局、湯布院自治委員会、湯布院岳本地区大型バス交通緩和対策連絡会議、九州旅客鉄道株式会社 由布院駅、(一社)地域力創造デザインセンター、道の駅ゆふいん、由布市商工会 湯布院支部、(株)ネクストワン、大分河川国道事務所、大分県大分土木事務所、大分県大分南警察署 湯布院幹部交番が参加した「ゆふいんの落ち着いた交通環境をつくろうプロジェクト協議会」に参画し、AIやIoT活用による観光交通を分散させる交通社会実験を実施します。国内有数の温泉観光地である由布院では、観光シーズンに渋滞が発生しており、徒歩での観光客の安全性が低下しています。これからのWithコロナ、Afterコロナを見越して、「AIカメラ設置による混雑状況把握」、「渋滞情報・迂回案内の情報発信」、「パーク&ライド」を実施し、由布院の落ち着いた交通環境を実現するものです。
弊社は、協議会メンバーの一員として、建設コンサルタントとしての立場から、実験の企画立案及び実施運営に加え、効果検証を実施いたします。
(1)地域の課題
大分県由布市は、年間約400万人が訪れる国内有数の温泉観光地であり、観光シーズンには多数の観光客が来訪し、「観光車両の集中による幹線道路の交通混雑」や「幹線道路への通過交通の流入」等の交通課題が発生しています。
(2)社会実験概要
上記の地域課題を解決するため、令和3年度から2ヶ年で交通社会実験を実施します。令和4年度の観光シーズン中(ゴールデンウイーク、夏休み、シルバーウィーク等)に本格的な実証実験を行う予定で、実験概要は下記のとおりです。
◆観光エリアの混雑状況を把握するAIカメラの設置
適切な箇所を選定し、AIカメラを設置することで混雑状況を把握します。
◆渋滞情報及び迂回路案内に関する情報発信
AIカメラから取得した渋滞情報に基づき、混雑箇所の迂回路情報等について、道の駅ゆふいんのデジタルサイネージ、道路情報板等で観光客等へ提供します。
◆観光エリア周辺のパーク&ライド
由布院郊外駐車場において、二次交通である自転車等への乗換を行い、由布院岳等を望みながらの楽しいP&Rを実践します。