2022.09.14
技術・研究
株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、9月2日、苫小牧市と共同開発した「下水道の大雨管理システム」が、第15回国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)のアセットマネジメント部門を受賞しました。
当社が苫小牧市と共同で開発した下水道の大雨管理システムが、「国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)」を受賞しました。
この賞は、2008年に国土交通省により創設され、健全な水循環、資源・エネルギー循環を創出する「循環のみち下水道」に係る下水道事業者などの優れた取り組みを表彰するものです。
今回の受賞は、少子高齢化に伴う技術職員の不足、激甚化する大雨災害への対応として、当社の汎用クラウド流域防災情報OS「RisKma」をシステム基盤とした大雨管理システムを苫小牧市と共同で開発・導入し、業務の効率化と市職員の負担軽減に資する取り組みであると評価され、受賞しました。
■システム概要
・雨量、河川水位、マンホール内ポンプ水位を一覧表示
・AIを活用したマンホール内ポンプの水位予測
・雨雲・降雨予測情報をマッピング
・専用チャットによる情報共有
図 大雨管理システム概要
■評価のポイント
・汎用クラウドシステムを活用することで、開発費の低コスト化と、システム開発時間が削減された。
・サーバへの通信にLPWAを採用したことで、通信コストが削減された。
・大雨時に現地の情報収集をするためのパトロールや水位計測作業などが不要となり、職員の負担が軽減された。
・リアルタイムの情報収集が可能になったことで、24時間対応の大雨管理体制が構築された。
◆開発・導入の経緯、大雨管理システム導入の効果などについては、こちらのPDFをご覧ください。