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2025.11.14

BIM/CIM配筋モデル自動生成ツールに2次元図面の連動機能を実装 ~3次元配筋モデルと2次元図面の同時生成で生産性向上~

技術・研究

 株式会社建設技術研究所、株式会社大林組、八千代エンジニヤリング株式会社、Terra Drone株式会社の4社は共同開発により、設計条件や施工条件に基づいて設定したパラメータ※1の入力によりBIM/CIM配筋モデル※2を自動生成するツール(以下「本ツール」)に、2次元図面を同時に自動生成・修正する機能を実装しました。本ツールは構造物の設計における3次元モデルと2次元図面の連動を実現し、生産性の向上および品質の確保に貢献します。

※1 パラメータ(parameters):ソフトウェアやシステムの挙動に影響を与える、外部から投入されるデータでボックスのモデル・図面を作成する上で必要な諸元
※2 BIM/CIM配筋モデル:3次元CADで作成した配筋モデルに鉄筋に関する属性情報が付与されているもの 

 土木事業では生産性の向上を目的として、BIM/CIMモデルの活用が進んでいますが、現状では発注者へ納品する2次元図面を作成した後に、BIM/CIMモデルを作成し、さらに2次元図面との整合を照査する必要があります。複雑な配筋モデルの構築には多大な時間を要することに加え、2次元図面とBIM/CIMモデル間の齟齬(そご)による手戻り作業が生じ、かえって生産性を低下させる要因の一つとなっていました。
 そのため、4社はBIM/CIM配筋モデルと2次元図面を同時生成する開発に着手し、今般、その機能実装を実現しました。また、国土交通省は将来的に3次元モデルを契約図書とすることや、3次元モデルと2次元図面が互いに連動する場合は両者の整合確認を不要とする方針※3を示しており、本ツールはこの連動を配筋情報まで具現化したツールになります。

※3 国土交通省 第14回BIM/CIM推進委員会(令和7年6月17日) 資料1 BIM/CIMの進め方について

1.BIM/CIM配筋モデルと2次元配筋図の同時生成および連動
 パラメータ入力によりBIM/CIM配筋モデルと2次元配筋図を同時に自動生成(図1及び図2参照)し、作成の手間と両者間の齟齬(そご)をなくすことで、設計品質および生産性を向上できます。また、両者を連動させることで、条件変更があった場合でも修正内容を相互に即時反映でき、生産性を向上させ設計・施工段階でのミスや手戻りを防止します。 

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図1 BIM/CIM配筋モデル自動生成ツールの処理フロー 

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図2 ツールの操作画面イメージ

 

2.鉄筋数量表、鉄筋加工図の自動生成
 自動生成したBIM/CIM配筋モデルから鉄筋数量表と鉄筋加工図を自動で作成し、2次元配筋図作成に必要な作業の大幅な削減が可能です。

3.2連ボックスカルバートとU型擁壁にも対応
 本ツールはこれまで単ボックスカルバートに対応してきましたが、新たに車線数が多い場合に用いられる2連ボックスカルバートとアンダーパスとのアプローチ部などで用いられるU型擁壁にも対応しました。対応できる躯体形状が増えたことで、ツールを活用できる機会がさらに拡大しました。
 今回実装した機能によって、従来は約115時間かかっていた作業が本ツールを使用すると約10時間で実施でき、3次元配筋モデルと2次元配筋図とを個別に対応する場合に比べて1/10程度の作業時間に低減できます(図3参照)。今後は、2次元配筋図の図面としての体裁を整える機能や、グラフィカルで判り易い入力システムの開発を進める予定です。

 

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図3 本ツールによる新規モデル・図面作成時の省力化

 

 4社は、設計・施工段階のみならず、積算、維持管理に必要となる機能を実装することにより、各建設プロセスに亘って一元的に管理・連携するBIM/CIMの取り組みを推進します。また、顧客満足度のさらなる向上と建設業界の生産性および品質の向上に寄与し、インフラ分野のDXを推進していきます。

 


【これまでの関連開発ツールの広報】