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2026.03.06

複合劣化が進むトンネル監視員通路に″薄く・強く・見える"、新たな補修工法「DuraForm 高強度埋設型枠工法」を開発しました。

技術・研究

 当社は、日本サミコン株式会社および株式会社デーロス・ジャパンと共同で、トンネル監視員通路の側壁コンクリートに生じる複合劣化に対応した新しい補修工法「DuraForm(デュラフォーム)高強度埋設型枠工法」(以下、DuraForm工法)を開発しました。本工法は、監視員通路内に設置されている既設埋設管を撤去することなく施工可能であり、これにより工期の短縮とコスト削減を実現します。また、補修後も打音検査による劣化進行状況の継続的なモニタリングが可能である点が大きな特徴です。

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図-1 DuraForm工法の概要図

1.概要
 図-1に示すDuraForm工法は、超高強度繊維補強コンクリート(ダクタル)製の薄肉パネルを用いることで、建築限界を確保したまま損傷部を確実に被覆できる補修工法です。コンクリートのはく落やタイル脱落による第三者被害の防止と劣化進行の抑制を同時に実現します。

2.開発の背景
 トンネル監視員通路の側壁では、写真-1に示すように中性化、漏水、塩分、鉄筋腐食などが複合的に作用し、コンクリートのはく落・爆裂による事故リスクが高まっています。従来工法では埋設管の切り回しなどが必要となり工期の長期化・工費増大が課題となっていました。

3.DuraForm工法の特長
・薄肉・高強度であり、建築限界に影響せず設置が可能
・側壁コンクリートとの隙間にグラウトを充填し一体化させることで永久構造物として機能
・補修後も打音検査などによる継続的な劣化モニタリングが可能
・監視員通路内の既存埋設管を撤去せずに施工でき、工期短縮・省コストを実現

4.試験施工の結果
 写真-2は、供用中の道路トンネルにおいて、施工延長50m(DuraForm工法 25枚)の試験施工を実施した状況です。交通規制区間内での施工性や設置後の見栄えも良好であることを確認しました。

20260306_02.png

左:写真-1 トンネル監視員通路の損傷状況 (定期点検時のはつり落し後の状態)
右:写真-2 供用中の道路トンネルにおける試験施工状況 (表面は白色に塗装)

 

5.今後の展望
 今後は、車両の激突による破損や側壁コンクリートが再劣化した場合を想定し、DuraForm工法を取り外し・再設置が可能な補修技術として位置付け、適用性検証を進めます。これにより、道路トンネルをはじめとする社会インフラの安全性向上と維持管理の高度化に貢献していきます。