2026.05.28
技術・研究
令和7年度土木学会賞の発表において「田中賞 作品部門(新設)」および「技術賞(Ⅰグループ)」を受賞しました。
令和7年度土木学会賞受賞一覧は以下をご参照ください。
https://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/p2025.shtml#s02
【田中賞 作品部門(新設)】
この賞は、新設の橋梁またはそれに類する構造物で、計画、設計、製作・施工、維持管理等の面において特色を有する優れた作品に授与されます(規模の大小は問わない)。
■新東名高速道路「新皆瀬川橋」
新東名高速道路「新皆瀬川橋」は、新秦野IC~新御殿場IC間の山北町に位置し、上り線はPC5径間波形鋼板ウェブ連続ラーメン箱桁橋L=353m、下り線はPC6径間連続波形鋼板ウェブラーメン箱桁橋L=398mで構成されます。
当社は総合建設コンサルタントとしての強みを活かし、橋梁の基本・詳細設計に加え、函渠・擁壁等の構造物設計、法面工・落石防護工の設計、調整池および管理用道路の設計、県道拡幅設計、砂防施設設計、さらには仮設進入路のインクラインを含む仮設構造物設計など、多岐にわたる設計業務について、関連部署と連携しながら一体的に取り組みました。
新東名高速道路「新皆瀬川橋」
【技術賞 Iグループ】
土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められるインフラの計画、設計、施工または運用やメンテナンス等の画期的な個別技術に授与されます(いわゆる「ハード技術」のみならず、情報システム、マネジメント手法、ビジネスモデル、制度の導入等の「ソフト技術」についても対象)。
■施工条件の厳しい河川区域内における閘門・閘室の構築技術(淀川大堰閘門躯体整備工事)
淀川ゲートウェイは、一級河川淀川において、災害時の活用や公共工事における陸上輸送の代替、地域活性化を目的として、淀川大堰によって分断されていた航路を接続するために整備された閘門施設であり、幅20m、延長70mの国内最大規模の閘室を有する構造物です。
本工事は、大阪・関西万博での供用開始を見据え、短期間での完成が求められる中、河道内での通年施工、狭隘な施工ヤードでの輻輳施工、ならびに特殊な地質条件といった厳しい施工環境下で実施されました。これらの制約条件は、工程・安全・品質確保の観点から高度な対応を要するものでした。
当社は、事業者および施工者と連携し、リスクマネジメントに基づき、DXを活用した工程・施工計画の合理化、構造物のプレキャスト化による工程短縮、出水期を踏まえた仮設計画の最適化などの技術的工夫を展開しました。これにより、厳しい施工条件下においても工期・品質・安全を確実に確保し、本事業の円滑な推進に貢献しました。

淀川大堰閘門 全景