ドローンを用いた噴火時緊急調査手法の確立、
"火口周辺の積雪量調査"は全国初
吾妻山および安達太良山の火山防災対策検討
噴火による影響範囲を的確に把握するためにはさまざまな調査を行う必要がありますが、活発化した火山周辺は大変危険なため、作業員が近づくのは困難です。
ITにより社会を良い方向に変化させるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も背景となり、安全地帯からUAV(ドローン)を使って噴火時の緊急的な調査を行う手法を、実証試験を行いながら検討しました。
プロジェクトの抱える課題
吾妻山や安達太良山では、火山が活発化すると火口から4キロメートルの範囲が立入禁止になります。
UAVを4キロメートル以上離れたところから飛行させることが必要となりますが、長距離飛行ではUAVの操縦電波が届かないという問題が発生します。そこで、長距離飛行に適した垂直離着陸可能なドローン(VTOL)を採用し、さらに電波中継用のUAVを使って解決を試みました。
積雪量の調査は特に大変で苦労しましたが、吾妻山と安達太良山で実証試験を行った結果、見事成功し、火口周辺の積雪量や砂防施設の損傷状況を調査する手法を確立しました。
社会的効果や反響について
VTOL型ドローンを使って、火口周辺の積雪量を調査する試みは全国初であったため、実証試験の様子は地元のテレビ局や新聞社の取材を受け、ニュース番組などで報道されました。また、学会などで成果を発表したところ、 火山分野以外への応用などに関していくつもの問い合わせをいただいています。
プロジェクト基本情報
- 所在地
- 福島県福島市、猪苗代町
- 期間
- 2019年~2023年
- 発注者
- 国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所


