地質部門
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豪雨災害からの復旧に向け"地下水の予測解析"を行い着工に寄与

PROJECT.09地質部門

江の川因原地区における水文調査の検討

2021年8月の豪雨では、島根県邑智郡の川本水位観測所で氾濫危険水位(8.60メートル)を超え、堤内地で噴砂痕が複数確認されました。災害復旧への対応として計画された遮水矢板の施工に対して、堤防安全性の確認が急務となると同時に、当該地には重要水源である漁協井戸が存在するため、周辺の利水環境に与える影響も懸念されました。
この災害復旧工事に着手するため、当社地質部門は水文調査・地下水解析を担い、短期間での地形・地質条件に基づいた予測解析と対応検討を迫られることとなりました。

プロジェクトの抱える課題

地下水解析モデルにおいて境界条件の精度を上げるため、既往資料の収集分析、空中写真判読、現地踏査(地表踏査)、河川・地下水位の一斉観測を行い、当該地区の水理地質構造および地下水流動方向を検討しました。
漁協井戸周辺の地下水流動は、①山地から涵養される地下水流動、②支川である濁川から堤内地に向かう地下水流動、③江の川から堤内地に向かう地下水流動の3方向が考察されました。これらの複雑な現象をモデルに反映し、地下水予測解析・検討結果を漁協関係者に丁寧に説明し、協議を重ねることで漁協の理解を得ることができ、災害復旧工事に着手することができました。

社会的効果や反響について

2022年10月から災害復旧工事が開始され、基礎掘削、矢板打設が実施されています。モニタリング結果では地下水位の急激な低下は認められず、井戸の利水障害は生じていない状況です。
堤防安全性確認(2次元モデル)と周辺利水影響予測(3次元モデル)について、それぞれに適切な浸透流解析モデルを構築し、災害復旧事業の進捗に大きく寄与しました。

プロジェクト基本情報

所在地
島根県邑智郡川本町
期間
2022年2月~2022年9月
発注者
中国地方整備局浜田河川国道事務所
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